トラックで故意に2人轢き殺した盛藤吉高被告、死刑ならず

福島県三春町の国道で5月、清掃中の男女2人が○亡したひき逃げ事件で、福島地検郡山支部は30日、逮捕された男を○人などの罪で起訴し、発表した。捜査関係者によると、「（ひき逃げの対象は）誰でもよかった」と供述しているという。

男は住居不定・無職盛藤吉高容疑者（50）。起訴状によると、5月31日午前7時55分ごろ、知人から盗んだ準中型トラックを時速60～70キロに加速させながら、国道288号沿いで地域の清掃活動をしていた、いずれも同町の会社員、橋本茂さん（当時55）と三瓶美保さん（同52）をはねて○害し、逃げたとされる。

県警は当初、自動車運転○傷処罰法違反などの疑いで逮捕した。捜査関係者によると、盛藤容疑者は別の事件で服役し、事件の2日前に出所。「社会生活に不安があり、刑務所に戻った方がましと思った」「誰でもよかった。車なら簡単に○せると思った」などと故意にはねたという趣旨の供述をしたという。現場にブレーキ痕がなかったことなどから、地検は○人罪を適用した。

生活に不安、刑務所へ戻るつもりで
今回のひき逃げ事件は、容疑者が故意にはねた可能性を供述したことで、捜査が急展開した。福島県警は交通部だけでなく、○人事件を担当する刑事部の捜査員も投入。福島地検も態勢を強化し、より重い○人罪での起訴の検討を続けた。

捜査関係者によると、盛藤容疑者は事件の2日前まで別の事件で刑務所に服役。出所後は知人の会社で働く予定だったが、生活への不安があったため、事件を起こして刑務所へ戻るつもりだったという趣旨の供述をしたという。

Ｑ１最高裁裁判官としての信条、大切にしていること、心構えを教えてください。

Ａ事件当事者の言い分に十分耳を傾けるとともに、謙虚な姿勢で事件に向き合うことが信条でもあり、大切にしていることです。そして、司法の役割である紛争の適正妥当な解決のためには、結論が社会における正義の観念とずれておらず、かつ、結論に至った筋道を分かりやすく示していることが肝要と考えていますので、この点を特に意識しながら重い職責を果たすことができるよう、誠心誠意力を尽くしてまいります。

板垣謙太郎弁護士 沈思雑考
http://www.soleil-mlo.jp/blog/eia/61/